実践ブラッシュアップ講座「テーブルマナー」を開講しました

10月22日 実践ブラッシュアップ講座「テーブルマナー」を開講いたしました。台風21号が接近した荒天にもかかわらず、地方からも多くの方が受講してくださいました。

講師は当協会評議員の鈴木章司先生です。鈴木先生は長年ホテルオークラで皇室をはじめとするVIPの対応をなさっていらっしゃいました。お話はテーブルマナーのみならず、料理がよりおいしくなるいただき方、注文した料理をシェアしたい時の振る舞い方など実践的なお話も多く、会食の場ですぐ役に立つ内容が満載でした。

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講義の前に参加者の方々の自己紹介がありました。お子様が海外に留学されている方、出張で海外に行く予定の方、逆に日本に外国人の友人が来るので日本文化についてよく聞かれる方などがいらっしゃり、現在の日本では外国人との交流は避けては通れない現実を感じました。

さて、講義は、日本人の食事が感謝の言葉から始まり、感謝の言葉で終わることの確認からスタートします。普段何気なく使っている食事の挨拶「いただきます」「ごちそうさまでした」ですが、言葉の成り立ちからその意味を考えたことはありませんでした。次に、実際のカトラリーを見ながら、使い方や気をつけたいポイントなどの説明と続きます。中にはエスカルゴ用スプーン、正式なフィンガーボウルのセッティングなど初めて見るものも少なくなく、皆さまも熱心にメモを取っていらっしゃいました。

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カトラリーの持ち方にも名前があり、ペンを持つように持つペンホルダー、握手するように持つシェイクハンドなど料理や用途に応じたふさわしい持ち方があります。

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休憩をはさんで、いよいよ実際にコース料理を食べながらのテーブルマナー実践指導です。前菜は、真鯛のマリネを中心にサラダ仕立てにしたもの。

スープは「ルタバガのポタージュ」。ルタバガとは、日本ではスウェーデン蕪と呼ばれる野菜だそうです。珍しい食材の料理が食べられるのも当講座の楽しみの一つです。

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食べ方の難しい骨付きの魚については、板書しながら説明され、皆さまも食事の手ををいったん止めて、熱心にお話を聞いていらっしゃいました。

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メインは、オーストラリア産牛背肉のポワレ、ゴボウのクーリときのこのソテー、ソースマデール。クーリとは、ピュレした野菜をさらに濾して作るソースのことだそうです。ソースマデールとは、お肉との相性がよいマデラ酒を利用して作る甘めのソースです。こうした料理名や食材の知識も学べます。

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デザートは、フロマージュブランとマロンのクレーム・ブリュレ、バニラのグラスを添えたもの。マロンの取り合わせに秋を感じられた方々も多いと思われます。食後のコーヒーを飲みながら、鈴木先生が経験されたアメリカ大統領への食事の提供方法や皇室の方々のエピソードを伺い、くつろいだ空気の中、講座は終了しました。

テーブルマナーの基本は、一緒に食事をする人・周りの人を不愉快にさせないこと。テーブルマナーというと堅苦しくて敬遠する人もいるようですが、この基本を忘れずに振る舞うことが大切なのだと実感した講座でした。

次回の開講は、2018年5月頃を予定しています。次回こそはスカイツリーまで見渡せるお部屋で、講義と美味しい料理を楽しんでいただきたいものです。

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NPO法人 日本マナー・プロトコール協会

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