令和元年度「こども霞が関見学デー」で楽しいお箸講座を実施しました

8月7日に夏休みの親子向けイベント「こども霞が関見学デー」が、文部科学省をはじめ25府省庁で開催され、日本マナー・プロトコール協会は2017年に続き、文部科学省内で「楽しいお箸講座」の出前授業を行いました。今回の講座では、ボランティアとして新田尚子様、髙尾喜代子様、諏訪和歌子様の3名の講師がご協力くださいました。

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さて、講座の様子をご紹介いたします。

厳しい日差しの中、当日は多くの企業・団体が趣向を凝らした出展されていて、早くから多くの来場者でにぎわっていました。「楽しいお箸講座」には、小学1年生から6年生まで16名の子供たちが参加してくれました。「楽しみにしていました」と声をかけてくださる保護者の方もいらっしゃいました。

講座がスタートした時は少し緊張した様子の子供たちでしたが、新田講師より「世界の中でお箸を使う国は?」とクイズ形式で質問されると、元気にたくさんの手が挙がりました。お箸を使う国は多くありますが、家族それぞれが自分の箸を持っているのは日本だけ、という講師の説明には子供たちも驚いた様子でした。

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 続いて、髙尾講師から実際にお箸を使ってのレクチャーをいたしました。下のイラストのように三手で取る正しい「箸の取り方」そして、「箸の持ち方」を講師のデモンストレーションを参考に練習します。

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(マナー・プロトコール検定テキスト『マナー&プロトコールの基礎知識』より)

箸先から2/3あたりを持って、上の箸だけを動かし箸先をカチカチと合わせる練習をしてみます。なかなか低学年の児童には難しかったようですが、講師の指導と保護者の方の励ましで、短い時間でも上達が見られました。保護者の中には、熱心にメモを取る姿も見られました。

不作法な箸遣いである「忌み箸」の例を挙げて説明した際は、「たまにしちゃう」という正直な児童の発言で笑いの起こる場面もありました。

講座後半は諏訪講師のリードで、4人一組になってゲームを行いました。「いただきます」と挨拶をしてから、正しく箸を持ち、お椀の中の綿球を箸でつかみ移動し、「ごちそうさま」をしてから次の人にリレーするゲームです。ポイントは、正しい姿勢で丁寧に行うこと。講師からスピード競争ではないことなど、注意事項を伝えてからゲームがスタートします。

自分の番が来て、まずは背筋をのばし姿勢を整える子、「一、二、三」と確認しながらお箸を取り上げる子、挨拶を忘れると同じチーム内で声を掛け合う様子などもみられました。講座の内容を思い出しながら、一人ひとりが真剣に取り組む姿が印象的でした。

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ゲームが終了し、講座の最後には「いただきます」は、命をいただくこと、料理を作ってくれたりサービスしてくれたりする人への感謝であること、「ごちそうさま」は、かつて食材を集めるために駆け回ったことを表す”馳走”に由来するといった言葉の本来の意味や、毎日の食事をしっかりとることの大切さについての説明を行いました。

本日の講座をきっかけに食事のマナーに関心を持っていただければ嬉しいです。ご参加くださった皆様、ボランティア講師の皆様、ありがとうございました。

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