実践ブラッシュアップ講座「懐石料理のいただき方」を開講しました

2016年5月29日に、実践ブラッシュアップ講座で初めて『懐石料理のいただき方』を実施いたしました。
講師は、茶懐石の伝統を伝え続ける、新宿『柿傳』の三代目ご亭主、安田眞一氏です。
『柿傳』は、新宿駅から徒歩1分の立地にありながら、そこには別世界が広がっていました。その模様をお伝えいたします。

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会場となった、「古今(こきん)サロン」は、ホテルオークラ東京の旧本館を手がけたことでも有名な、建築家の谷口吉郎氏のデザインです。
亀甲形の照明が印象的な風格のあるこの部屋で、安田氏から『柿傳』の歴史についてご説明をいただきました。

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『柿傳』はノーベル賞作家の川端康成先生が“新宿には大人の道草をくう処がない”という一声から生まれたそうです。
その発案をお父様である安田善一氏が実現され、ビルの中に茶室と食事処、そしてギャラリーをつくられました。

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講座ではその後、表千家の国宝「残月亭(ざんげつてい)」と同名の茶室で、席入りからお茶事の流れを解説していただき、体験いたしました。

そしていよいよお料理が運ばれてきました。
『柿傳』の懐石マナー講師、結城美鶴先生よりご指導をいただきながら、季節感を取り入れたお料理をいただきました。

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ごはんを一口残したり、食べ終わったお椀の中を懐紙できれいに拭くことで、作法には、すべて意味があることを教えていただき、作法の随所に亭主が客人をもてなす心と、それを受ける客人の感謝の気持ちが表れていることを知りました。
また、それ以上に互いを思いやりながらいただくことが重要だと感じました。
受講する前は、堅苦しい印象を持っていた「懐石料理のいただき方」ですが、それぞれの作法に込められた意味を知ると、一同で食事を囲む喜びと、亭主への感謝を、受講者の皆様も感じていただけたように思います。

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最後に『柿傳』特製のお干菓子とお抹茶を一服いただき、心もお腹も満たされたところで講座は終了いたしました。

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